Logo
この世界の人類はどうやら俺だけのようです。
この世界の人類はどうやら俺だけのようです。

この世界の人類はどうやら俺だけのようです。

83 エピソード
完結
学校の扉の先で待ち受けていたのは、人間が絶滅した異世界だった。タイトル『この世界の人類はどうやら俺だけのようです。』が描く本作は、言葉も通じない絶望の中、ハーフエルフに救われた主人公が人類消失の謎に挑むfantasy adventureです。なぜ人類は消えたのか、そして元の世界へ帰る手段はあるのか。世界の真実を追い求める壮大なmysteryが幕を開けます。Web Novelで人気の異世界転移ストーリーを、緻密な世界観と共にお楽しみください。無料で読めるonline novelとして、未知の冒険が今始まります。
『この世界の人類はどうやら俺だけのようです。』第1話

『おぉ、知恵の神よ。どうか我らのもとに現れ、お助けください。』

 八意天《やごころそら》は、いつもどうり学校から帰ろうとしていた。

 髪は紺色のショートで、容姿、体型ともに普通。自宅から歩きで30分ほどの高校に通っている二年生男子。自分から他人に話すことはなく、学力は高い。夢はないし特にこれといった才能もなく、打たれ弱い。しいて言うなら周りには隠してるけどかなりのオタク。よく言えば多趣味、そんな感じだ。

 今日は、日直だったため教室に鍵をかけ、その鍵を職員室に届けに行く。

 コンコン

「失礼します」

「あぁ、八意。......鍵預かっとくぞ」

 担任の西山先生だ。生徒思いで優しいんだけど面構えが怖い。

「ありがとうございます」

「そうだ、お前卒業したら何するんだ?」

「普通ですけど」

「普通でもやりたい仕事とかあるだろ?......ほれ」

 机の引き出しから進路のプリントを渡される。

「書き直してこい」

「はい。......失礼しました。」

 プリントをしまい職員室を出て昇降口に向かう。

 運動部の声や楽器の音が聞こえてくる。部活に入っている人たちはみんなもう進路は決まっているのだろうか。

 そんなことを考えつつ、昇降口のドアを開け外に出ると、

「あれ?」

 見たこともない景色に変わっていた。

 中世風の街に奥に見えるは大きな城。そこはとても賑わっていて今いるのは広場のように見える。

 ......いや見たことはあるんだ、同じような景色を。でもそれはアニメやラノベの世界であって現実じゃあない。

 何かの間違いだろうと後ろを振り向くが学校なんてものはなく、大きな噴水が建っていた。

「まてまてまて、何かの間違いだ。そんな......うそだろ?」

 いやいやと首を振ってみたり、目を擦ってみたりするが何も変わらない。

「マジの異世界召喚ってやつですか?だったら召喚者はどこにいんだよ。......いや全部夢か?」

 答えの帰ってこない質問を出し続け、

「よし、落ち着こう。落ち着くんだ。......すぅー、はぁー」

 大きく深呼吸をすると、

「......よし、状況の整理だ」

 1つ、昇降口を開けたら変なとこに飛ばされた。

 2つ、周りを見ると耳の長い人しかいない。

   空にはたくさんの惑星?がある。近かったり、遠かったり。

 3つ、バッグの中には、筆箱、ノート、ファイル、学生帳、スマホ、財布、

   あと空の弁当だ。

 4つ、もちろんスマホはつながらない。

「最悪だ。でも、もっと情報が欲しい。周りを探索しよう。」

 「なるほど、建物のつくりは中世風だな。買い物をしている人を見る限り、俺の持っているお金じゃ何も買えないだろうな」

 探索を初めて、数分店が多く並んでいるところを歩いてる。たくさん看板があるがそれもなんて書いてあるのかわからない。

 ぐぅ~

「......」

 腹減った。

 元の世界だともう晩御飯になっているんだろうか。

「あ」

 八百屋だろうか、野菜や果物をたくさん売っている。中でも大きく真っ赤なリンゴが目に入った。

「うまそぉー」

 ほしいけどお金ないし、お店の人怖そうだし......

「はぁ、あきらめよう」

 その後それらしい成果は得られず、日も落ちて気づいたら最初の場所に戻ってきていた。

「疲れたし、座ろう」

 噴水に付いてるベンチに座る。

 さっきより人通りも減っていて......というよりは目の前をさっきはかなりの数だったが、今は2,3人くらいといったろころだ。

「これからどうしよう」

 目元には涙が溜まっている。

「こんなところで死にたくない......」

 そのまま静かに泣いた。

 しばらくして気分がだいぶ落ち着いてくると、辺りはすっかり暗くなっていた。

 もう寝よう。

 ぺたんとベンチに寝転がる。

 起きたら夢であったことを信じて、そうでなかったら住み込みで働かせてもらえる場所を探そう。

「......うぅ、寒い」

 そう言って別に暖かくもないバッグを抱き枕のように抱きしめる。

「帰りたい、家に帰りたい」

 また涙があふれ出てくる。

 腹は減っているし、泊まる場所もない。他人と話せないから助けてもらえないし、なにもわからない。噴水の水も掛かってくる。最悪すぎる異世界召喚だ。

「なんで、俺がこんな目に......」

 疲れているので眠りたいのに、涙が止まらなくて訳が分からなくなってくる。

「ねぇ、キミ」

「へ?」

 涙で前が見えなくなっているが人が立って居るのがわかる。声を聴くからに女性だろう。

 幻覚が出るところまで来ちゃったか。

「ここで何しているの?」

 ほかにも、どこに住んでいるの?年は?など色々聞かれたが幻覚に何言ってもしょうがないし答えるほどの元気もない。なのに、どうしてか

「お腹すいた」

 そう言って意識が暗闇の中に沈んでいった。

続きを読む
話数を選択
CH. 1CH. 2CH. 3
CH. 4
CH. 5
CH. 6
CH. 7
全て
小说の全編を読むならこちら
moboreader
今なら無料で読める!

こちらもおすすめ

アルファの隠し子、奪われた私の特効薬
アルファの隠し子、奪われた私の特効薬
「アルファの隠し子、奪われた私の特効薬」は、夫の裏切りに直面した女性の復讐を描くwerewolf romanceです。毒に侵された主人公は、夫である首領・城島譲が愛人と息子のために唯一の解毒薬を横領した事実を知ります。献身的な伴侶を演じながら妻の死を待つ夫に対し、彼女は運命の絆を自ら断ち切り、家を去る決意を固めました。虚飾の愛を捨て、奪われた命と尊厳を取り戻すための壮絶なadventureが始まります。このweb novelで、裏切り者を追い詰める執念の物語を体験してください。
ぞうさん転生
ぞうさん転生
幼女を救い命を落としたロリコン紳士が、異世界で一頭のゾウへと生まれ変わる。タイトル『ぞうさん転生』の本作は、森で出会った三人の幼女と共に新たな冒険を繰り広げるfantasy作品です。強靭な象の体と前世の信念を武器に、過酷な自然や予期せぬ脅威から彼女たちを守り抜くセカンドライフが始まります。ほのぼのとした日常の裏に潜むシリアスな謎や困難に立ち向かう、一風変わったadventureをお楽しみください。人気のlight novelやfantasy novelを探している読者へ贈る、愛と勇気の異世界生存戦略がここに。
武道の神
武道の神
武術の才能が尊ばれるロスランド大陸で、負け犬と蔑まれたスティーブン。空から降った火の玉との接触を機に、彼は他者の才能を吸収する異能に目覚める。『武道の神』を目指す彼の目的は、家族を傷つけた者たちへの復讐だ。圧倒的な力を手に入れ、敵を屈服させるための過酷な旅が始まる。本作は王道のfantasy要素と手に汗握るactionが融合したadventure形式のweb novelであり、どん底から頂点へと駆け上がる男の執念を描く。
十万の軍勢でプロポーズされ、逃げ場のない溺愛檻
十万の軍勢でプロポーズされ、逃げ場のない溺愛檻
献身的に支えた夫に裏切られた神崎雲英は、離婚を決意し自らの真の姿を解放する。神医、レーシング王者、天才デザイナーという素顔を持つ彼女は、自由を求めて新たな一歩を踏み出す。そんな彼女の前に現れたのは、元夫の叔父である軍の統帥だった。十万の軍勢を率いて現れた彼は、忠誠を誓い執着心に満ちた求婚を迫る。このmafia romance booksのような緊迫感漂う現代のromance fiction booksでは、裏切りから始まる逆転劇と、逃げ場のないほどの溺愛が描かれる。神崎雲英の運命が、軍の権力者との出会いで大きく動き出す。
格闘チャンプの異世界無双 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無双する〜
格闘チャンプの異世界無双 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無双する〜
地球最強の男、東堂院力也が異世界へ転生。武器を持たぬ丸腰の状態で、窮地の女性を救うべく賊の群れに立ち向かう。格闘技の極致を武器に、未開の地で新たな伝説を刻む『格闘チャンプの異世界無双』がついに開幕。己の肉体のみで道を切り拓く王道のfantasy、そして手に汗握るadventure storyがここにある。強者との戦いを求め、更なる高みを目指す男の壮絶なactionに注目せよ。このonline novelで、最強の証明が今始まる。
紅装を脱ぎて、君と天下を駆ける~重生・女将軍の復讐と愛~
紅装を脱ぎて、君と天下を駆ける~重生・女将軍の復讐と愛~
一族に尽くし無惨に散った女将軍が転生し、復讐の修羅として覚醒する『紅装を脱ぎて、君と天下を駆ける~重生・女将軍の復讐と愛~』。自分を裏切った者たちを断罪し、鋼の甲冑を纏い戦場を駆ける彼女は、商才と武力で覇道を突き進む。前世で敵対した奸臣との再会が、過酷な運命を意外な方向へと導いていく。重厚な世界観で描かれる本作は、ファンタジーやadventureの要素が詰まった人気のfantasy novelです。緻密な心理描写と迫力のアクションシーンが魅力の、今読むべきweb novelです。

新作ウェブ小説

MiniShortで大人気

天使のキスで、愛をつなぐ
天使のキスで、愛をつなぐ
六歳の子供が純粋な知恵で大人の世界に入り、真相を明かし、隔たりを解消し、親族愛と恋愛をつなぎ、共に挑戦に直面するのを助け、新しい人生を迎えます。
君こそが、運命の人
君こそが、運命の人
5年前、事故で失明した僕を支えてくれたのは、正体を隠した謎の女性だった。彼女の優しさに触れ、僕は恋に落ちた。けれど、視力が回復した瞬間、彼女は僕の前から消えてしまった。 億万長者のCEOとして復帰した僕は、彼女を探し出すことを誓い、契約結婚の準備を進めていた。そんな中、いくつかの手掛かりが僕のアシスタントを指していた。もしかして……彼女が、あの時の女性?僕の探し求めていた「運命の人」は、ずっとそばにいたのかもしれない。
男装令嬢、御曹司との恋
男装令嬢、御曹司との恋
彼女は幼い頃から生き延びるために男の子に変装することを余儀なくされていた。予想外にも、彼女は裕福な家庭の後継者と絡み合い、徐々に彼に恋をしていった。女性であることを隠すため、彼女は彼が他人を自分だと誤認するのを見守るしかなかった。一方、彼は誤って自分が男に恋をしていると思い、自分が同性愛者になったと思っていた……。
元彼の嫉妬と再会のワイン~隠された真実~
元彼の嫉妬と再会のワイン~隠された真実~
広告戦略家のグレイスの新しいクライアントは、ヨーロッパ貴族のオースティン・ビュッフォイ。彼は数十億ドル規模のワイナリーの後継者であるだけでなく、一年前に彼女を振った元カレでもある! 元カレと再び関わりたくなかったグレイスだが、突然、彼女を冷たく振ったその彼が、今度はまるで忠実な犬のように彼女に付き従ってくる。オースティンは、グレイスが新しい恋人に夢中だと勘違いして、嫉妬で狂いそうになっているが、実はその「新しい恋人」とは彼女のゲイの親友! グレイスは誤解を解くつもりはなかったが、元カレは執拗に復縁を求めてくる。どうやら一年前の別れには、表向きには見えない事情があり、彼がそれ以降にしたすべてのことは、実は彼女のためだった…
くたばれ!距離感
くたばれ!距離感
宮下晴子とその連れ合いは、つつましくも苦労を重ねながら息子の上田拓海を育て上げた。しかし、上田拓海とその妻の伊藤彩月は、「距離感」 を理由にして二人を冷たく扱い、宮下晴子は無念のうちに亡くなった。生まれ変わった宮下晴子は目を覚まし、毅然として譲れない一線を守りながら反撃した。最後に財産を取り戻し、世間に真相を公表して、不孝な息子と縁を切り、すべての財産を公益へ寄付することにした。
か弱い太子妃、実は武林盟主だった
か弱い太子妃、実は武林盟主だった
武林盟主・片桐結衣が京に戻り、実の両親と再会しようとしたところ、両親はすでに罠を仕掛けていた。彼女に妹の代わりとして、バカな男のもとへ嫁げと強要してきたのである。世間の人々は、結衣をただの田舎娘で、誰にでも好き勝手に扱われる存在だと思っている。しかし実際には、彼女は武術の腕前がずば抜けて高いだけでなく、すでに太子妃なのである。太子は見た目こそ穏やかで美男子だが、実は腹黒くて毒舌。結衣とはまさに「最強コンビ」——一方が武力でねじ伏せ、もう一方が言葉でとどめを刺す。この夫婦は実力を隠し、権力者や敵を次々と手玉に取り、大金を巻き上げ、最後には陰の勝者としてどっしりと構えている。