話 1
エマの視点から:
「お誕生日おめでとう! クラブへようこそ! 」
リビングからはティファニーの声が聞こえた途端に、 玄関のドアが開き、親友2人が飛び込んできた。
「お誕生日おめでとう、エマ!」 キャリーは、1本のキャンドルが立っているレッドベルベットカップケーキを手にして、大きな歓声をあげた。
「願い事して!」 ティファニーに言われた通りにした。
目を閉じて、願い事をした。
「今夜は特別な夜になりそう」と心の中でつぶやいた。
私が目を開けてキャンドルを吹き消すと、親友2人が拍手をして嬉しそうに叫んだ。
「ちょっとうるさすぎない?」 「まだ朝の10時よ」と片耳を手で隠しながら言った。 幸いにも、両親はすでに仕事に出ており、そうでなければ彼らも何か言ってくるだろう。
「それに薄着しすぎない?」 「朝の10時よ」 今夜までにやらなければならないことがたくさんあるから、もう行かないと」とティファニーが答えた。
ティファニーは的を得ていて、 今日はエモリー大学に通う彼氏のザックを訪ねるために、オックスフォードまで車で行くのだが、私はまだパジャマを着てソファに座っていたことを言っているのだ。
私は両親に誕生日に「パーティーはいらないから、代わりに車を買ってほしい」と言ったから、 昨日、父が私の誕生日プレゼントとして、このゴージャスなブルーの2010年型フォード・マスタングのコンバーチブルを持ち帰ってきた。
そこで昨夜、親友たちが、ザックに会うために、今日のドライブを即座に提案してくれたのだ。 ザックは、エモリー大学の1年生になったばかりで、 付き合ってもうすぐ1年になり、私は彼が大好きなのだ。
最初に付き合ったのは、私が高校2年生、彼が高校4年生の時で、 ブロンドの髪に華やかなブルーの目、パトリック・シュワルツェネッガーによく似ており、 私は1年生の時からずっと彼に夢中で、 思いがけず、彼が私のような人間に気付いてくれた。
ハウスパーティーで私たちは出会い、 ティファニーは当時、このジョックのロブと付き合っていた。 ザックは、自宅でのちょっとした集いに私たちを誘ってくれたのだが、 結局樽ビールや強いお酒があるパーティーとなった。
その夜、ザックと私は話し始め、そして私たちの物語は始まり、 彼は私の初恋の人であり、初の彼氏であり、ファーストキスの相手だった。 私たちはまだ体の関係はまだなく、 何度か誘われたことはあったが、なかなかその気になれなかった。
しかし、夏の初めに彼が大学のために引っ越して以来、何週間も会っていなかったので、とても寂しかった。 彼の笑顔、彼の感触、そして彼のキスが恋しくて、 今まで準備ができていないと思っていたけど、今は心の準備ができている。
会えない時間が2人の距離を縮めるというのは本当だと思う。
ザックの新入生オリエンテーションは、私の誕生日と同じ日だったので、車で会いに行くことができなかったが、 新しい車と2人の親友がサポートしてくれるから、問題はないだろう。
「さあ、準備して、急いで!」と、エマは手を叩いて、私に気付かせてくれた。
「わかった、着替えてくるよ」と私は飛び上がり、自分の部屋に向かった。
話 2
今夜のために完璧なドレスを用意していて、 このブラックのミニドレスは、細いショルダーストラップが付いていて、私の体をすっぽりと包み込んでおり、 ドレスの丈は少し短いが、私の細い体のラインを最大限に引き出してくれて、 露出が多すぎず、胸の谷間が十分に覗かせており、人をそそるようなデザインなのだ。
ああ、そう、私は最高にセクシーな気分だ。
ドレスを着た私を見て、ティフとキャリーのあごが落ちた。
ティファニーは、私のヘアブラシに手を伸ばしながら、「あなた、今夜はヤル気満々ね」と言った。
「ザックは正気を失うでしょうね」とキャリーは同調した。
私がメイクを始めると、ティファニーが髪の毛を手伝ってくれて、キャリーは旅の気分を盛り上げるために明るい音楽をかけてくれた。
「やりすぎじゃないといいけど」と友達に言ってみた。
「冗談で言ってるの? とても素敵よ」とティフは答えた。
キャリーは、私のクローゼットの中から靴を探し出しながら、「ねぇ、考えすぎないようにね」と言った。
「今夜のこと、すごい緊張してるの」と私は認めた。
「初めてはいつも神経質になるよ。 でも、愛し合ってるんだから。 きっと素晴らしいわよ」とティファニーは心強い言葉をかけてくれた。
親友2人はすでにセックスをしたことがあり、 ティファニーの初体験は去年で、相手は、ロブだった。 彼のジープの後部座席でセックスをした。 最初は嫌だったが、時間が経つにつれて良くなっていったと言っていた。
キャリーの初体験は、14歳の時で、 サマーキャンプで出会った男の子が相手だった。 彼は30秒ほど続いたそうで、 言うまでもなく、いいものでなかったが、 今、キャリーは生徒会長のマークと付き合っていて、二人はとても仲が良いようだ。
親友の初体験の話を聞いて、自分の初体験が怖くなったので、 今まで最後の三塁を踏めなかったが、 今夜、それがすべてが変わることになるんだ。
今夜は、最後までするのだ。
キャリーは私にぴったりのヒールを見つけ、私は行く準備ができた。 私の長い髪はきちんとカールしており、メイクも完璧で、このドレスが私の気分をのせてくれるので、すごく気に入った。
おやつを持って、必要なものを旅行バッグに詰めて、 正午には、すべてを私の車に積み込み、ドライブし始めた。 エモリーまでは車で3時間ほどかかるので、お気に入りのイタリアンレストラン「ロンバルディ」に立ち寄ってランチをしようと思っていて、 計算では、午後7時前にはエモリーに到着する予定だ。
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アトランタは素晴らしい街であり、エモリーも素晴らしい学校なので、 私も応募して、ザックとの距離を縮めようと思っていた。 大学エリアに6時半に到着して、 何時間も運転していたので、座りっぱなしでお尻が疲れていた。
ザックに確認したところ、1年生のクラスの子達と一緒に食事をしているとのことだった。 もちろん、車で来ていることは伝えていないので、 サプライズになるだろう。 今夜、こんな格好をしている私を見たときの彼の顔を想像すると、たまらなく嬉しい。
話 3
ザックが夕食を食べ終わるまで待ち、彼の寮の部屋にサプライズで行こうと思っていたが、 その前に少し時間があったので、ティファニーが「パズルズ」というバーに行ってみようと誘ってくれた。
そこは、大学生が卓球やダーツ、ビリヤードをしている活気あるバーで、カラオケまでもある。 現在、独身のティファニーは、スティーブという大学生と話し始めて、 キャリーは姉のIDカードを借りてきたので、なんとか私たちにビールを買ってきてくれた。 周りの雰囲気は最高潮に達していて、思わず夢中になってしまい、 キャリーと私はダンスを始め、2杯目のビールの時には女子学生のグループと一緒にカラオケを歌っていた。
ビール2杯は私には多くて、 いきなりおしっこしたいという強い衝動にかられた。 ティフはまださっきの男と話していて、キャリーは女子学生たちとキャンパスライフのことを話していて、忙しそうだったので、私は一人でトイレに向かった。
普通に歩こうとしていたが、アルコールの影響で運動神経が鈍くなっており、 すると突然、背の高い男が振り返って私の行く手を阻み、 私は回って彼を避けようとしましたが、そのせいでつまずいてしまい、彼の胸に頭をぶつけてしまった。
「あ、 すみません」 彼を引き離して、言った。
「いや、ごめん」と彼は答えた。
私は彼を見上げて、彼の身長に気づき、 私は5フィート4インチくらいで、彼は私より1フィートくらい高い。
思わず「うわ、背が高いのね」と言っていた。
「よくいわれるよ」と彼は微笑み、その笑顔はとても素敵だった。
彼は光沢のある黒髪とダークブラウンの目をしていて、 肌は日焼けしていて、右腕には刺青が入っており、 その彫刻のような体のラインを強調する黒の無地のTシャルを着ていた。
「年上でセクシーだってことを除けば、ショーンメンデスに似てるわ」
なぜそのようなことを口に出して言ったのか、自分でもわからなかった。 こんな風に通常見知らぬ人と話さないのに、 アルコールのせいにした。
「きみ、おもしろいね」 彼はニヤリと笑った。
ああ、魅惑的なほほえみ。
彼は、カイリー・ジェンナーのような唇をした金髪の女の子と話していたが、 彼は彼女をほったらかしにして、私と話し続けたので、 その女の子は、私に嫌な顔をし始めた。
このまま立ち止まって話をしていることは、賢明でないと気づき、 これ以上何を言うかは、神のみぞ知る。 そこで、一歩離れてみたが、すぐに止められ、 一方、彼の後ろにいた女の子はあまり嬉しそうではなかった。
「どこに行くの?」 彼は尋ねた。
「おしっこよ」と簡単に答えた。
彼は再び笑うと、道をあけてくれた。
私は彼を追い越して、あっという間に化粧室にたどり着き、用を足し、すっきりして、 ザックがまだ帰宅していないかどうか、確認したら、 彼はまだ外出中で、1時間後には帰宅すると言っていた。
初体験まであと1時間。
私は髪を直し、ドレスを伸ばして、 初めてのことは全部覚えておきたいから、 飲むのをやめて、酔いを覚ますべきだと思った。
また、早く酔いを覚ますにはどうしたらいいのかしら? 踊ろう。
化粧室を出て、そのままダンスフロアに向うと、 そこでは、バンドがアップビートなロックを演奏していて、それに合わせて人々が飛び跳ねていて、 私は人ごみに紛れて、自身を解放した。