1

……まさか、この中に妖怪でも隠れているとでも言いたいのだろうか。

私は口の端を吊り上げ、軽く鼻で笑った。

この恋愛相談配信者の名前は玄月。すっと通った鼻筋に薄い唇、凛々しい眉と星のように鋭い瞳を持つ男だ。 二十歳そこそこの若さでありながら、その物言いは常に核心を突き、一切の無駄がない。

端正な顔立ちと、愛想のない仏頂面とのギャップが意外にもネットユーザーの心を掴み、彼の配信は常に一万人以上の視聴者を集めているという。 その人気は凄まじく、イケメン好きの親友までもが彼のファンになっていたほどだ。彼女が毎日飽きもせず語っていた「玄月様」が、まさかこの男だったとは。

恋愛相談を専門とする配信者が、ひょんなことから悪霊に取り憑かれた少女を救った一件で、ファンたちはようやく悟った。いつも不機嫌そうな顔をしていた玄月が、実は道家の弟子であったことに。

突拍子もないようで、どこか腑に落ちる設定。

イケメン、恋愛カウンセラー、そして道士。なんとも斬新な組み合わせは、

たちまち何万人もの新たなファンを惹きつけ、彼の配信は月間ランキングでトップ3に食い込むほどの熱狂ぶりを見せた。

親友によれば、最近の玄月様は「恋愛相談+四柱推命」という新企画を打ち出し、

その人気はさらに天井知らずになっているらしい。

そんなわけで、私がスマホを何気なくスワイプしているだけで、彼の配信に辿り着いたのも偶然ではなかったのだろう。

しかし、配信が始まった途端、私の翡翠のペンダントに問題があると指摘するなんて。

あまりに……無責任じゃないだろうか。

だが、コメント欄は私の抱いた疑念などお構いなしに、興奮した書き込みで溢れかえっていた。

【マジか!今回もまた、配信者様と鬼とのバトルを最前列で見られるってこと!? あああ、興奮してきた!】

【わかる、もう鳥肌立ってる!早く悪霊退治して!そういうの大好き!】

【なんでこの配信者って、いつも妖怪とか悪霊とか、そういう胡散臭い話にばっかり出くわすわけ?どうせヤラセでしょ!前の悪霊退治配信で味をしめて、ファンが数百万も増えたのにまだ足りないわけ!】

【↑同感。どう見てもヤラセ。ただの恋愛相談配信者が、いつの間にとんでもない方向に舵切ってるし。悪霊退治とか笑わせるな! 適当な視聴者捕まえて、あなたには霊が憑いてますって言ってるだけじゃないの?】

【でも、この前の配信で本当に女の子の命を救ったんだよ。私たち、みんなこの目で見たんだから!】

【ライブ配信なんて、特殊効果も画像加工もやりたい放題でしょ。私にはヤラセにしか見えないね!】

……

次々と流れる懐疑的なコメントを前にしても、玄月の表情は微動だにしない。

【信じるなら、まずはリンクから申し込みを】

視線を左下の黄色いカートに移すと、わずか一ヶ月で個人鑑定の料金が三倍に跳ね上がっていた。

インフルエンサーとは、かくも儲かる商売なのか。

もちろん、彼の言う妖怪だの悪霊だのという話を信じたわけではない。ただ、ちょうど気分が滅入っていたこともあり、彼の語る与太話で気晴らしでもしようと思ったのだ。一体どこまで話を盛るのか、見届けてやろうじゃないか。

料金を支払い、言われるがままに生年月日を伝えると、玄月は無表情のまま引き出しから亀の甲羅を取り出し、もう片方の手でしきりに指を折って何かを計算し始めた。

わずかな沈黙の後、彼の指の動きが止まる。

【四柱推命によれば、あなたは財を蓄える運命にあるが、結婚運には恵まれない。あなたの星に、縁談の相はない】

そもそも、私は神仏の類をあまり信じていない。ましてや、画面越しでは、どんな特殊効果やAI技術が使われているか分かったものではない。目に見えるものが真実とは限らないのだ。

彼の化けの皮を剥がしてやろうと、私はわざとらしく口元を覆って驚いてみせた。

【えっ!? でも、私、三日後には彼と結婚するんです。招待状ももう発送してしまいました】

何を隠そう、運動嫌いの私がジムで汗を流しているのも、そのためだった。

私の言葉を皮切りに、コメント欄が再び勢いよく流れ始める。

【あはは、ボロが出たな。前の悪霊退治も、仲間と組んで再生数を稼ぐためのヤラセだったんじゃないの!】

【↑支持する。あの配信の後から、こいつのチャンネルはうなぎ登りで大儲けしてる。仕組まれたヤラセに決まってる!】

【で、でも、前回のは全部見たけど、すごくリアルだった!偽物だなんて思えない!あの日、怖くて電気を消して眠れなかったんだから!私は配信者様を信じる】

【そうだよ!私も信じる。だって、あの悪霊は本物だったもん。AIの特殊効果じゃ、あんなの絶対に作れない】

玄月はコメント欄に一瞥をくれただけで、意にも介さず話を続けた。

【その狐のペンダントは、彼からの贈り物だろう?】

【ええ】

【あなたたちは付き合ってから今まで、一度もペットを飼ったことがないはずだ。 犬や猫の類を】

それは、確かに彼の言う通りだった。

私は再び頷く。

【私は犬も猫も大好きなんですけど、彼が好きじゃないみたいで。それで、飼ったことはありません】

付き合い始めたばかりの頃、一度だけ捨て猫を拾って帰ったことがある。 生後二ヶ月ほどの、痩せて小さな子猫だった。段ボール箱に入れてやると、安心したように丸くなった。

しかし、仕事から帰ってきた江臨は、その子猫を見つけるなり烈火のごとく怒り出し、「猫を取るか俺を取るか、どっちかにしろ」とまで言い放った。

その夜は、雨と雷が荒れ狂っていた。彼は、そんな嵐の中へ子猫を捨ててこいと私に迫ったのだ。

怯えているようでもあり、冷酷でもあるその姿は、私の知っている彼ではなかった。

後に江臨は、自分は重度の猫アレルギーで、接触すると命に関わるほどの症状が出ると説明した。

だからこそ、あれほど強く反応してしまったのだと。

世の中には動物アレルギーを持つ人も少なくない。私の彼氏が、たまたまその一人だったというだけのことだ。

玄月はさらに問いを重ねる。

【この数年、彼が寺や道観に足を踏み入れるのを見たことがないのではないか?】

私は、三度頷いた。

コメント欄には「怖い」という言葉が飛び交い始めたが、その一方で、あるユーザーが罵声を浴びせた。

【お前ら、本気で信じてるのかよ!騙されやすすぎだろ! ペットを飼わないのだって、単に好きじゃないだけかもしれないだろ。犬猫が万札じゃないんだから、全員が好きになる必要なんてねえよ。 それに、寺や道観に行かない奴が何だってんだ? 信仰が違うだけかもしれないし、 唯物論者って可能性もある。いくらでも説明がつくだろ! オカルトかぶれが……どいつもこいつも狂ってる!】

それに、別の誰かが反論する。

【だとしても、配信者様は二つとも当てたじゃないか】

【配信者様のプロフィールには道家の弟子って書いてあるし、前の悪霊退治配信のことも考えれば、これは本物だよ。信じられないなら、黙って見てな!】

先ほどの男は、さらに語気を強めた。

【この子のプロフィール動画を見ろよ。自宅で撮ったものばっかりで、犬猫に関する動画は一本もない。素人の俺だって、ペットを飼ってないことくらい一目で見抜けるぜ】

【それに、寺や道観に参拝しないのが何だってんだ。俺だってそういう場所は好きじゃない。 まさか、俺にも何か問題があるとでも言うのか?】

ほとんどの視聴者が、その意見に納得しかけていた。

玄月は泰然自若と構えている。対照的に、私の心は乱れ始めていた。

江臨がペットを好まないのは理解できる。だが、寺や道観に入らないことだけは、どうしても解せなかった。

江臨は、商売人だ。

会社にも自宅にも財神様を祀り、毎日朝晩、線香をあげて祈りを捧げている。

それは、彼が唯物論者でも無神論者でもないことの証左だ。

むしろ、彼は極めて信心深い。

会社の業績が悪化すれば、海外から高名な祈祷師を呼び寄せ、会社全体の運気を上げるための儀式を執り行うほどだ。

それほどまでに神仏を信じている男が、私と一緒に山に登り、寺や道観の前を通りかかるたびに、頑として一歩も足を踏み入れようとしない。

その矛盾が、私には不思議でならなかった。

あれは、ある年の夏だった。山登りの最中、突然、土砂降りの雨に見舞われた。

天から叩きつけられるような豪雨に、目も開けていられない。

誰もが前方に霞む道観を目指して必死に走り出す中、江臨だけが、来た道をゆっくりと引き返そうとしていた。

雨に濡れ続ければ風邪を引いてしまう。焦った私は彼の手を掴み、道観へと走り出した。

しかし、二歩も進まないうちに、その手を荒々しく振り払われた。彼の怒号が、叩きつける雨音に混じり、はっきりと聞き取れない。

ただ、行け、俺のことは構うな、とだけ言っているようだった。

私はその場で立ち尽くした。これほどの雨だ。道観で少し雨宿りするだけなのに、何故そこまで拒むのか。

私がいくら説得しても、彼はただ頑なに大雨の中に立ち尽くすばかりだった。

為す術もなく、

私も彼に従って、一歩、また一歩と、雨の中へと踏み出していった。

あの後、私たちは二人とも体調を崩し、半月もの入院を余儀なくされた。

それ以来、私の免疫力はすっかり落ちてしまい、些細なことで病気になるようになった。

私は長い間、そのことを彼に愚痴っていたが、彼はプレゼントをくれたり、優しく慰めてくれたりして、私も次第に怒りを収め、その件を追及することはなくなった。

玄月は、そんなことまで知っているというのか。だとしたら、彼はただ者ではない。

私の胸は、不安と期待で激しく脈打っていた。

【私の彼に、一体どんな問題があるんですか?】

玄月はゆっくりと瞼を上げると、射るような眼差しで私を捉えた。

【彼は、狐仙を飼っている】

2

【正確に言えば、狐妖だ。 彼はその生身の体で、一匹の狐妖を養っている。 犬猫は魔を祓う霊気をその身に宿すが、狐妖がそれを恐れるのは当然のこと。 お前の彼氏が恐れているのは寺や道観そのものではなく、そこにいる僧侶や道士なのだ。 彼らは法力をその身にまとい、妖怪を退治し、魔を祓う。彼が恐れをなすのも無理はない】

玄月の言葉が終わるや否や、配信はさらに熱を帯びた。

【配信者様、さすがに作り話じゃないの? 聞いてて唖然としちゃったんだけど】

【こんな夜中に……また配信者様に怖がらせられた。今夜はもう眠れないかも】

【ちょっと言い過ぎじゃない?この子、ただ愚痴を言いに来ただけなのに、いきなり悪霊がどうとか脅すなんて、ひどすぎる!】

【そうそう、品性のかけらもない!】

......

玄月の配信では、常に信奉者と懐疑論者が激しい議論を繰り広げている。信じる者と、疑う者。 コメント欄は、いつも双方の罵り合いで埋め尽くされていた。

私自身も、半信半疑だった。

もし彼が、江臨は強迫性障害か、あるいは何らかの精神疾患を患っていると言ったのなら、私は明日の朝にでも彼を病院へ連れて行ったかもしれない。

だが、狐仙だの狐妖だの……それはまるで、古い物語の中にしか存在しない話ではないか。

にわかには信じがたい。

私が黙り込んでいると、玄月は私の迷いを見透かしたように、問いを続けた。

【あなたは一人っ子だろう?】

【はい】

【そして、あなたたち家族三人の誕生日は、同じ月のはずだ】

私は一瞬、言葉に詰まった。まさか両親のことまで尋ねられるとは思ってもみなかった。記憶をたどり、ようやく答える。

【私と母は同じ月ですが、父は違います】

その途端、コメント欄が嘲笑で溢れた。

【ほら、ボロが出た。あはははは……】

【あれだけ勿体ぶった言い方してたのに、結局ハズレかよ!もう人を騙すのはやめて、とっとと配信を終われ!】

中には、か細い声で私を弁護してくれる人もいた。

【今までたくさん当ててきたのを、あなたたちは見てなかったの? た……たまに一度くらい間違えたって、仕方ないじゃない!】

......

玄月は眉間に深い皺を寄せたが、やがて何かに気づいたように顔を上げた。

【私が尋ねているのは旧暦の誕生日だ。旧暦で見れば、あなたたち家族三人は同じ月ではないか?】

旧暦で言えば、確かに私たち三人は同じ月生まれだ。だが、それが今日の本題と何の関係があるというのだろう。

私は戸惑いながらも頷いた。

玄月は言う。

【あなたの四柱推命は財運の星が多く、これは単独で現れる命式ではない。 あなたたち一家の命格は、世にも稀な『三星連珠』。だからこそ、奴らはお前を見つけ出し、その財運を虎視眈々と狙っているのだ】

信じられない思いで目を見開く私に、玄月は淡々とした口調で続けた。

【今すぐ、彼氏の枕の下を確認しに行け。そこに、あなたたち家族三人の生年月日が書かれた紙が隠されていないか。何を見ても、何を聞いても、決して軽率な行動は取るな。スマホとイヤホンを持って、彼に気づかれるな】

今日起きたことのすべてが、私の常識を根底から覆していく。これが作り話であろうと、真実であろうと、あまりにも多くの偶然が重なりすぎてはいないか。

真相を突き止めなければ、この胸のつかえは決して消えないだろう。

そして、このままでは、三日後に彼とバージンロードを歩む勇気も持てそうにない。

ほんの数秒ためらった後、

私はワイヤレスイヤホンを装着し、スマホを握りしめて寝室へと向かった。

配信は、さらに多くの人々でごった返し、熱狂は頂点に達していた。

【あああ! ついに、ついにまた第一視点が来た!あああママ、怖い、でも見たい!】

【今日初めて来た新参者です。恐る恐る聞きますが、第一視点って怖いですか?】

【当たり前だろ。経験者の俺はもう息を殺して、布団の中に隠れてる】

【↑あんたたち、大げさだよ……】

......

背中に冷たい汗が流れるのを感じながら、私は平静を装って寝室のドアの前に立った。

ベッドの掛け布団は半分めくれ、少し乱れたシーツが覗いているが、江臨の姿はない。

近づくと、隣のバスルームからさらさらという水の音が聞こえてきた。

私は思わず安堵のため息を漏らす。どうやら、彼はまだシャワーを浴びているようだ。

道すがら、枕を探るための言い訳をいくつか考えていたが、その必要はなくなったらしい。

私はまっすぐに江臨の枕へ向かい、手を伸ばす。ジッパーを少しずつ引き下げると、指先から微かな音が伝わってきた。

枕カバーの中に手を入れる。二度、三度と探ってみたが、何も見つからない。

その瞬間、私は自分の愚かさに呆れた。見ず知らずの他人の言葉を鵜呑みにし、三年も付き合った恋人を疑うなんて。

手を引き抜こうとした、その時だった。指先が、紙のように薄い何かに触れた。

全身が凍りつく。

心臓が、まるで太鼓のように鳴り響く。

その音は、バスルームのシャワーの音よりも大きく感じられた。

またしても、配信者の予言が的中した。

腕には、たちまち鳥肌が立った。

その小さな赤い紙包みを取り出す時、私の手は抑えきれずに震えていた。

開けようとした、まさにその時、バスルームの水音がぴたりと止んだ。

紙包みをパジャマのポケットに隠す間もなく、頭上から黒い影が落ちてきた。

「きゃっ!」私は悲鳴を上げ、よろめいた。倒れそうになった体を、背後に立っていた江臨が咄嗟に支える。

彼は上半身裸のまま、口の端を上げて私を見下ろした。

【待ちきれなかった?】

私の心臓は、喉から飛び出してしまいそうだった。混乱する頭で、どうにか探るように尋ねる。

【あなたの枕を抱いたら、何か硬いものが当たったから……何か落とし物でもしたのかと思って。 そしたら、紙包みが出てきたんだけど……これ、何が入ってるの?】

私は流れで手を持ち上げ、紙包みを彼の目の前に差し出した。

江臨は顔色一つ変えず、ごく自然な表情で答える。

【何って、決まってるだろ。前に山登りに行った時、僕が寺に入らなかったことで、君、すごく怒ってたじゃないか。 だから、人にお願いしてご祈祷済みの『お守り』を買ってきてもらったんだ。枕の中に入れておくと、安眠と安全を守ってくれるって言うから、こっそり入れておいたんだよ。 信じられないなら、君の枕も見てごらん。同じものが入ってるから】

そういうことだったのか……。

私は静かに胸をなで下ろした。

それにしても、あまりに人を怖がらせる偶然だ。

ふとスマホに目をやると、画面の中の玄月が、自分の耳を指差していた。

水を飲むふりをして、私はリビングへ移動した。

玄月は言った:

【お前の彼氏は、嘘をついている】

玄月の言葉に、私は一瞬固まった。慌てて文字を打ち込む。

【聞こえなかったんですか? これは私のためのお守りだって。私の枕にも同じものが入ってるって、さっき確認しました】

玄月はわずかに眉をひそめ、私の心を凍らせる一言を放った。

【お前の枕に入っていたお守りは、符頭、符胆、符尾がなく、三角形のビニールケースにも入っていない。一目で偽物と分かる代物だ。彼氏の枕にあったものと比べてみろ。絶対に違うはずだ】

私はパジャマのポケットから、先ほど滑り込ませた紙包みを取り出した。手のひらに乗せると、ずしりと軽い重みを感じる。

確かに、私の枕に入っていたものとは感触が違った。

紙包みを開くと、一番上には呪符の描かれた黄色い紙が、そしてその下には、私と両親の名前、そして生年月日がそれぞれ記された三枚の白い紙片が入っていた。

全身が硬直する。恐怖のあまり手から力が抜け、紙包みと紙片が床に散らばった。

その時、コメント欄も狂乱状態に陥っていた。

【うわっ、うわっ!怖すぎる、やっぱり配信者様の言った通りじゃないか!】

【あああ!こんな夜中に、もう無理!お姉さん、彼氏は何か企んでるよ、早く逃げて!手遅れになる!】

【不気味すぎる! なんで彼氏は、彼女の両親の生年月日まで枕の下に隠してるんだ。絶対におかしい!】

【ママ、もうトイレに行けない!助けて!】

【お前ら、どうかしてるんじゃないのか? お守りを願う時に生年月日を伝えるのは当たり前だろ。一緒に置いてあっても不思議じゃない。 俺から見れば、彼氏が彼女と彼女の家族を愛しているからこそ、一緒に置いてるだけだ。何も問題ない!】

......

そのコメントを見て、私は思い出した。確かに江臨は、私や両親の健康をいつも気遣ってくれていた。故郷で何か悪いニュースがあれば、いつも私より先に気づいて実家に電話をかけてくれるほどだ。

まさにその時だった。

江臨が、二つの小さな何かを手に持って、こちらへ歩いてきた。

【これは僕の枕の下に落ちてた、『健康祈願のお守り』だ。お義父さんとお義母さんの健康を守ってくれる。二人の生年月日と一緒じゃないと効果がないんだ。君が持っていてくれ】

今すぐ全編を読む
作者の『Moboreader』を応援して、素晴らしい物語の続きを楽しみましょう!
全話ロック解除

私の彼氏が「人」じゃなくなるまで、あと3日

第1話
エピソード
カスタマイズ
次の章